最高学府チュラ大生とマヒドン大生に聞くタイの学生アルバイト事情!

左:アイリン 右:クリーム
ひかる
お2人とも今日はよろしくお願いします(^^)少し自己紹介をお願いできますか?
アイリン
はい!マヒドン大学を卒業後、現在就活中のアイリンです!よろしくお願いします。
クリーム
現在チュラロンコーン大学生のクリームです。お願いします!
ひかる
今回は、お2人に学生のアルバイト事情についてお伺いします。早速ですが、お2人はアルバイトをしていましたか?
アイリン
はい、大学3年生から家庭教師をしていました。科目は英語です。周りの子の多くも教師(チューター)をしていますね。何せ給料が良いので。
クリーム
私は高校生の時から日本語や英語を教えています。例えば、チュラロンコーン大学に入りたい学生さんのために過去問を教えています。周りの子はカフェやレストランで働いている子も多いですね。

アルバイトの時給相場は120円!?

*タイの物価はよく日本の「3分の1」と表現されますが、バンコクの物価は年々上昇しています。タイの料理や物価について参考はこちら

ひかる
なるほど。教えるバイトはカフェやレストランより給料が良いんですよね。その点は日本と似ていますが、ぶっちゃけどのくらい良いんですか?
アイリン
私は1時間250バーツ(750円)ほどですね。カフェやレストランだと平均時給40バーツ(120円)ほどです。
クリーム
私は1時間300バーツ(1050円)です。確かにバンコクでも時給はそのくらいです。一番高いのはスターバックスで時給60バーツ(180円)くらいだと思います。
ひかる
時給40〜60バーツ(120円〜180円)が相場なんですか!?それは安すぎますね。日本だと最低賃金は県にもよりますが、800円(230バーツ)くらいですよ。 物価が違うので一概には比べられませんが。お2人はタイのトップ大学に通っているからこそ家庭教師バイトができるんですね。学歴によって給料も変わりますか?
クリーム
そうですね。学歴と科目によって変わります。例えば英語や数学だと他の教科より需要も多いので必然的に高くなりますし、有名人気大学に在学していると教師の仕事が入りやすいです。
ひかる
一般の学生はお給料がそんなに安いのに文句を言わないのですか?
クリーム
特には言わないですね。皆んな安いとは思っていますが、言っても変わるものではないと思っています。どこかで諦めているのかもしれません。

タイ人はどうしてアルバイトをする?

ひかる
物価も年々上昇し、バンコクだとコーヒーが90バーツ(270円)することもありますよね?それを考えるとなぜ学生はアルバイトをするのですか?生産性が悪いと思うのですが。
アイリン
そうですね。でも私はお金のためにやってました。自分の使えるお金が欲しかったので、アルバイトを始めました。日本のように学費のためというわけではなく、娯楽費を稼ぐためというのが多いかもしれません。もちろん大学にもよります。
クリーム
私はどちらかと言うと経験したかったという方が大きいです。就職活動でも経験として話せますしね。

SNSでバイト探し!?

ひかる
アルバイトはどのように見つけたのですか?
アイリン
私はFacebookのグループで見つけました。ご存知の通りタイ人のほとんどがFacebookを持っているので、家庭教師のバイトならそこで子どもたちを見つけられます。カフェやレストランのバイトなら日本と同じように求人がお店に貼ってあります。
クリーム
私はInstagramで自分の自己紹介ポストを作って友人にシェアしました。そこまで拡散してもらわなくても、教えるアルバイトをするだけなら生徒はすぐに見つかりました。

学業との両立はどうしてる?

ひかる
大学との両立はどうしていますか?日本ではアルバイトをし過ぎて学業が疎かになることが多いのですが、タイはどうですか?
アイリン
おそらく大学生の3〜4割がアルバイトをすると思うのですが、そこまで一生懸命バイトをする人は少ないと思います。就活の際、タイの会社はGPAも見ますし成績も就職活動や奨学金獲得のためには大切なので。

タイにもブラックバイトはある?

ひかる
そうなんですね!特に日本企業はGPAをほとんど気にしないので、それも学生がアルバイトに熱中してしまう理由の1つかもしれませんね。最後に今日本で問題となっているブラックバイトはタイにもありますか。
クリーム
私は殆ど聞いたことがないですね。ないとは言い切れませんが、2019年現在では問題になっていません。


最後に一言

日本の大学生とは切っても切り離せないアルバイト、同じアジアながらそのありようは大いに違うようです。一説によると日本の大学生の約9割が一度はアルバイトを経験しています。慢性的にしている人の割合も、なんと約7割に昇るそうです(タイは3-4割ほど)。

今回インタビューしたお2人は、タイの東大と京大のような優秀な大学に通っておられるためこれが全てとは言えませんが、タイのアルバイト事情を垣間見ることができてとても良かったです。お2人ともお時間をいただきありがとうございます。

アジラボ編集部: