【海外インターン体験記/タイ】「人の生き方」に魅了される女子大生

  • インターン先 : タイ王国
  • 大学 : 東京女子大学
  • 所属 : IT×HRのスタートアップ企業
  • 期間 : 2019年2月〜2019年8月
  • 内容 : イベント企画及び補佐、代表秘書、Webサイトの立ち上げ、記事執筆

野望だらけの大学一年生

石川県金沢市で生まれました。「シティガール」と思われるかと思いますが、幼い頃から空き地で遊ぶのが趣味でした(笑)

高校卒業を見据えた頃、オープンキャンパスに幾つか参加し、そこで尊敬できる女性に運命的に出会いました。「私も彼女みたいになりたい」と思い、東京女子大学人文学科に進学を決めます。

当初の目標は「カナダ留学をすることとスペイン語の習得」。ESSサークルに入り、ほぼ全てのイベントに参加しました。ガイドやディスカッションを通じて、英語力強化に励んできました。私の大学一年は「ESS」で形成されたと言っても過言ではないです。

挫折のカナダ短期留学

カナダ長期留学の目標に向かい、日々努力を重ねるうち、自分が留学するであろう大学の下見をしてみたくなりました。語学スコアを鑑みて、当時の目標はモントリオールにある「マギル大学」。1カ月の短期留学で大学に潜入したり、街中を練り歩いたりしました。

しかし、ホームステイ先の人や学生たちと会話をするうち、自分の Japanese English ディスりが行われていることに気づきました。今まで頑張ってきたことが一瞬にして崩壊し、自己嫌悪に陥りました。ESSで頑張ってきたことはなんだったんだろう?自分は全力だったはずなのに…

「頑張ってきたもの」と「現実」のギャップに挟まれながら落ち込む日々が続きました。

そんな時、当時の彼氏が某有名企業でインターンを行っていることに気づきました。今まで意識してこなかったインターン、話を聞くうち「就活」の二文字が頭に強く張り付いて離れません。「企業についてもっと知りたい」そう思うようになりました。

LGBTQへの寛容性

カナダ留学で学んだことは「英語力の現実」だけではありません。パーティに参加した時Gayの人々が公の場でキスをしていたのです。

日本でそんな光景を見たことがありますか?

性的マイノリティと言われるLGBTQ、現在は日本でも広まりつつありますが、国民の思想が寛容的になっているかと問われればいささか疑問を抱きかねません。

自分の「あたりまえ」が他人の「あたりまえ」とは限らない。

特に違う国、文化を持つ人々の間では違うことこそが「あたりまえ」。自分の興味は社会的マイノリティにあるのかもしれない、そう思い始めます。

価値観を広げたくて

昔から「人と関わること」が好きで「他人の人生」に興味があります。留学後の私は「英語」というものに固執しなくなりました

ESSを辞め、他のことに挑戦し始めたのです。Teach for Japanという団体を通じて貧困層の人々に教育を普及させたり、毎朝1人でも多くの社会人に会う「朝活」を始めたり、英語に執着することを辞め、色々なものを見るように、視野を広げるようにしました

人の背景を知るにつれ、価値観が広がり、広がるにつれ、私のそれはとどまることを知りません。「幸せの探求」という名目のもと、北欧ひとり旅を行い、色々な話を聞きました。フィンランドのラップランドで出会った老人、デンマークの大学で出会った若者たち、少しの勇気で新たな学びがある。そう思った瞬間、私には「就活」よりもやり残したことがまだまだある

そう強く思いました。そう強く感じました。

休学を決めること

幸いなことに、私には様々な活動を通して得た、学外の友達が数多くいました。女子大という閉鎖的な空間では出会えなかった人々。彼らがいなければ今の私は「休学」をして「海外インターン」なんてしていないのではないでしょうか。 心が定まりかけたとき、夏休みに入り、私はNGO活動の一環でインドを訪れることになりました。インド人にひたすらインタビューを行い、記事にする日々。彼らの言葉を聞けば聞くほど、新しい世界を知りました。今までカナダやヨーロッパにしか興味のなかった私に「アジア」の3文字が浮かび上がり、こびりついて離れません。価値観が一転した瞬間です。

フリーター中のインターン探し

左が国旗・右が王室を示す

LGBTQへの寛容さ/アジア諸国への興味/国際機関の普及率という3つの軸を元に「タイ」という国に絞りインターン先を探しました。2018年9月から休学を行いましたが、最初1カ月はインターン探しに精力を注ぎました。20社以上にメールを送りましたが返信がなく途方にくれる日々。実質フリーターである今の自分を、家族が快く受け入れてくれたのはとても感謝しています。 Facebookでも募集を募りました。すると、人づてに何社か面接を紹介してくださる人が現れたのです。私はその内2社から内定をいただきました。現在はその内の1社で働いています。

過信ではなく自信を持つこと

インターンで学んだことは、スキルの面ではWordpressの使い方、プレスリリースの出し方や書き方、マーケティングにおける知識、イベント開催にあたっての知識です。

しかし、何よりも精神的に成長しました。

今いる自分の場所を信じて前に進もうと行動することの大切さ

人はひとりでは生きていけないということ

周りの人がいるからこそ今の自分がいることへの感謝

相手と接するときはどんな時でも思いやりと尊敬の心を持つこと

そして、過信ではなく自信を持つこと!

振り返ってみて思うのは、前よりも自分への自信はついたということです。でも、まだまだこれから!これを1つのスタートに、もっと自分自身変容できるよう精進したいなと思っています(^^)

アジラボ編集部: