サワディーカップ、アジラボのリョータです。
僕は普段、海外就職や海外キャリアについて発信しているのですが、これまでタイ・インド・ベトナムで働いてきて、現在はキャリアコンサルタントとして働いているので、「実体験」と「現場での生情報」を合わせて、お話しします。
今日は、「タイ転職での面接の流れと、意識すべきポイント」ついてご説明します。
【タイ就職】実際の流れと面接官が見ているポイント
海外での採用面接、皆さんはしっかり対策できていますか?そもそも、なかなか転職して面接を受ける機会もないですし、ましてやそれが海外就職の面接だった場合に、「どんなこと聞かれるんだろう?」とイメージがつかなくて緊張する方も多いのではないかと思います。
なのでまずは、「面接の流れ」と「聞かれそうなこと」を知っておくことが重要です。これを頭に入れておくだけでも、だいぶ緊張を和らげることができると思うんです。もちろん企業によって異なるところもありますが、僕の所属するアデコタイランドのコンサルタント何人かにもヒアリングしたところ、だいたいこんな流れがオーソドックスです。
<挨拶・自己紹介→これまでの職務経歴→志望動機→タイで働きたい理由→前職の退職理由→質疑応答>
では一つずつポイントを解説していきます。
1. 挨拶・自己紹介
面接はもちろん、”会話はキャッチボール” とよく言われます。最初から長々話されると面接官も質問するタイミングを失ってしまいます。なので、なるべく簡潔に「今まで何をしてきて、何を得意としているのか」を、約1分程度で回答しましょう。
2. これまでのお仕事内容について教えてください(職務経歴書に沿って)
ポイント【うちの会社に来て、活躍できるか?】
ただ単に過去にやってきたことだけを話してしまうケースが多いですが、それだと少し足りません。面接官は「あなたを採用すると、その経験がうちの実務でどう生きるのか?」を結びつけながら聞いているわけです。
なので、志望企業の求める人物像・募集背景をまず理解した上で、「どの経験やスキルを自分が持っている引き出しから出せば、目の前の相手に響くか?」を意識し、自己満足のPRにならないように話をしましょう。
3. 弊社への志望動機はなんですか??
ポイント【会社に長く定着してくれそうか?】
志望動機で聞かれることは日本と同じですが、特にタイ、海外の場合は、「4.あなたはなぜタイで働きたいのですか?」と密接に関連していることが多いです。というのも多くの場合、企業に入りたいよりも先に「タイ(その国)で働きたい」というのが起点であること(会社選びよりも先に国選びの優先順位が高い)が多いからです。
4. あなたはなぜタイで働きたいのですか?
ポイント【タイで長い間仕事を続けていけるのか?】
理由は人それぞれだし、模範解答がるわけでもありません。ただ、この質問に対しての回答は、「明らかなツッコミどころがないか」を意識しましょう。
例)
- タイが好きだから(旅行でいいじゃん!)
- 伸びている東南アジアでビジネスを学んでいきたいです(タイ成長止まってるけど他の国がいいんじゃない!?)
- 前いた環境が嫌だから逃げてきたパターン(同じこと繰り返すよ!)
これというものがなく自信がない場合、企業に合わせて事前に準備をしましょう。転職エージェントのコンサルタントと、面接前に作戦会議をやってもらうのも有効です。
5. 前職の退職理由はなんですか?
ポイント【前職の会社の愚痴や不満を言わないこと】
履歴書の書き方でもお伝えいたしましたが、前職の悪口、誰かのせいにすることは、履歴書でも面接でも絶対にNGです。前の会社と志望企業を比べず、自分がどう考えて行動したか?話をするようにしましょう。
- ポジティブな場合
「自分は、〇〇をしていきたいと考えたとき、転職を考えました」
「そう考えたらから御社を志望する」
と、志望動機と関連付けることも可能です。 - ネガティブな場合
「あの時はそうなってしまったが、その反省を生かしこうして行きたい」例)短期離職が多い場合も、短期離職望んでないことを記載するなど
「前職では、経営陣との方向性の違いもあり、短い期間での退職になりました。今回の転職活動では、末永く働ける環境を求めていますので、実務内容だけでなく、会社の方向性もしっかりと判断した上で、転職したいと思っています。」
「退職理由の履歴書への書き方」については以下の記事で詳しく説明しています↓
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6. なにか聞きたいことはありますか?(質疑応答)
ポイント【面接官と打ち解けるために、会話が弾むような質問をしましょう】
盛り上がる会話のコツは、相手が詳しい話を質問することです。
日本の面接の場合は、人事部という採用を担当している部署があり、1次面接などは採用担当が面接官という形が多いと思います。しかし、タイの面接の場合、社内の日本人は限られており、入社した際に、直属の上司になる方が面接官という形が非常に多いです。なので、「相性が合うか?より人柄や本音の部分がみたい」と思われることがあります。
日本の場合は、プライベートの話・ビジネス以外の話をすることは、適切ではない場合がほとんどだと思います。タイ就職の場合は、むしろこの部分を意識するとプラスに働くことがある可能性があるということを頭に入れた上で、実際にどんな回答が適切なのか考えていきましょう。
まとめ
この事前準備を一人でできるのが一番いいですが、なかなか情報が少ない中で最初から完璧に対策するのは難しいでしょう。そこで「海外就職のガイド役」である、担当のキャリアコンサルタントを有効に使い倒しましょう。面接の通過率を上げるためですから、当然親身になって対策をしてくれるはずです。
もし、個別でより具体的なアドバイスが欲しいという方がもしいれば、僕のいるアデコタイランドでは、より面接の通過率をあげるために「面接前の作戦会議」に特に力をいれているので、もしお困りであればご相談くださいね。
もしくはLINE、Twitterのアカウントも貼っておきますので、お気軽にご相談お待ちしております。
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リョータ
タイ・バンコク在住。海外(アジア)在住歴は5年目。20代で4カ国勤務を経験。
新卒でIT企業に就職後、インドのムンバイへ1年間のトレーニー派遣を経験。激しいインドの洗礼を乗り越え日本へ帰還するも、モヤモヤを抱える日々。悩んだ末にアジア就職を果たし、戦略コンサルティング企業にて、タイ&ベトナムに約3年間勤務。現在は海外就職/キャリアについて発信する傍ら、
アデコタイランドにて就職・キャリア支援も行う。
自身の経験をベースに、真っ直ぐ・本音で向き合うことをモットーとしている。