【海外キャリア】自分を見失わないために、今すぐできる3つの予防策

アジラボ(@asia_labo)編集長のリョータです。

突然ですが、みなさんは自分のキャリアについて悩みを抱えていませんか?

中でも社会人35年目の若手は、いろいろ悩みや考えることも多くなる時期ですよね。

  • とりあえず就職し、仕事も覚えてきたけど、今後のキャリアプランはどうしていこうか?
  • 学生時代や入社前に描いていた理想に近づけているだろうか?(グローバルな仕事がしたい、個人でも稼げる力をつけたい とか)
  • とにかくこのままでいいのかとモヤモヤするけど、特にどんなアクションをすればいいかわからない

先輩たちも含め、多くの若手社会人が通る道だと思います。

仕事はやれば覚えるし、スキルも身につくし、まずは今いる環境でがむしゃらにやるべき、というのは確かにその通りだと思います。

でも一方で、「自分の人生に向き合う時間」は格段に減り、気づけば自分が誰で、何をしたいのかがわからなくなってしまうパターンも実は結構あったりします。

特に最近は終身雇用の崩壊、副業解禁や働き方改革、それから自由な働き方をするノマドやフリーランスなんていう人たちも出てきて、

そもそも理想の働き方やキャリアってなんなんだろ?

選択肢が増えてきているのはいいけど、正解が何かわからなくて逆に困るわ・・・

と、情報が多すぎるが故に路頭に迷う人もきっといると思うのです。

そこでこの記事では、「迷った時に自分を見失わないために意識すると良いこと」について、僕の実体験をもとに書いていきたいと思います。

ちなみに僕は、新卒2年目の早い段階で海外トレーニー(インド)に派遣してもらい、日本帰国後の12年はまさに悩みまくりのモヤモヤ族でした。早いうちに超刺激的な環境を知ってしまったので、20代をこのまま日本で過ごしていていいのだろうか?と。

そんな中なんとか自分を保ち、結果的に海外に出てきて、いまは少しずつですが自分の理想に近づけています。

振り返ってみて、日本でモヤモヤしてた時に腐らず自分を保てた方法はこんな感じです。

  • 半年に一度アジアに行き意思を確認
  • 志高い起業家、実業家の友人を持つ
  • 週1で自分と向き合う時間を確保
  • 最も仲の良い友人3人を大切に
  • 気が乗らない飲み会は断る
  • 筋トレで精神衛生を維持

では、この中から特に重要だと感じたものを3つピックアップし、深掘りしていきます。

① 自分を律するために “着火剤” を外部に持つ

(僕の場合)

志高い同年代、起業家・実業家の友人を持つ

より自分らしく生きている同年代に、思いっきり嫉妬する

社会人をスタートする頃は大体みんな同じ位置から始めるけど、数年もすると目に見える差が出てきます。

  • ① 入った会社で生き生きと働き、ちょっと成果を出せちゃう人
  • ② (一握りだけど)自分で事業を始めちゃう人
  • ③ 学生時代とのギャップにモヤモヤ苦しむ人(これが大多数)

僕もまさに③でした。それも長いこと。で、①や②の人が猛烈に羨ましくなる。

でも、ここは素直に猛烈に嫉妬していいと思うんです。うまくいっている(実際陰では苦しみつつも、努力していることが多い)彼らに会い、話を聞き、刺激をたくさん受ける。

ここで何くそ根性が湧き上がってくれば、あなたの心はまだ死んでいない証です

もちろん、自分がうまくいっていない時に他人と比較するのはとても苦しいこと。でも、自分の中から火を燃やし続けるのがしんどくなったら、外から着火剤を取り入れるのは今思えばとても有効だった気がします。

「社内での自分」ではなく「市場での自分」に意識を切り替える

もう一つ、この外部のコミュニティを持っていて良かったと思えることは、「今の会社での自分=社会人としての自分ではない」と思えたこと。

大したことない経験やスキルも、実は外に出てみたら立派で希少性があったりするし、「環境を変えれば違う力が出せるかもしれない」と心のどこかで思えていたことは、意外と支えになったりします。

(僕の場合、大企業で培ったビジネスマナーや基礎スキル、コミュニケーション力は、ベンチャーや起業家界隈でも意外と求められているんだという発見がありました)

”上司ではなく市場を見て仕事をしろ” という言葉は有名ですが、まさにこのことですね。

今やっていることがもっと広い労働市場でどんな役にたつか?このマインドは持っておくべきだと今も強く思います。

② 自分を認めてくれるコミュニティで自尊心を保つ

(僕の場合)

最も仲の良い友人3人を大切に

本音で語り合える友人が3人いれば、精神衛生は保てる

先ほど述べた、起業家やエリートといった「意識高い系」の繋がりも大事ですが、そうは言ってもそれだけだとさすがに疲れますね。。だから、ネガティブな部分も含めさらけ出せる友人ももちろん必要です。

人生で本音で語り合える友人ってそう多くないですよね。年齢を重ねれば尚更。

だから、色々語り合うけど最後は「まぁ、大変だけど頑張ろうぜ!」と言って解散できるような関係。

”足の引っ張り合いではなく、一緒に高めあえる等身大の友人” が多くても3人いればいいと思うわけです。

悩んだ時、相談したい時、自分のことをちゃんと分かってくれるヤツがいる。それは厳しい若手社会人時代を乗り越える上で、かなりの支えになっていたと強く思います。

社内で出来上がった「下っ端根性」から離れられる場を持つ

下っ端根性というのは、組織の中で自分が一番下っ端の時代に、「自分なんにもできないな。ダメダメだな」と錯覚することを僕が勝手に名付けたものです(笑)部活の1年生や社会人1,2年目がこれに当たります。

この時期ってどうしても自尊心を保つのが難しい。大学のサークルでは上級生だったのに、いきなり下っ端に逆戻りするわけですからね。

でもこれは客観的に見て、別に自分がダメになったわけではないはずです。大学生の頃よりは確実に進歩してるわけですから。

とはいえ、会社の中だけにいるとどうしてもこの錯覚から抜け出せないし、この錯覚が邪魔をして、知らぬうちに自分にリミッターをかけていることもよくある。だから、この錯覚下っ端根性をどこかで中和させるバランス機能が必要なわけです。

それがまさに、学生時代から最も仲の良い友人や、外部のコミュニティだったりするわけです。

③ 自分を客観的に見るトレーニングをする

(僕の場合)

週1で自分と向き合う時間を確保

モヤモヤは吐き出す、書きなぐる、それから整理する

ここまで人やコミュニティを支えにする話をしてきましたが、そうはいっても自分で解決せにゃならんこともあるわけです。そこで僕がよくやっていたのは、「出勤前後や休日に、ノートとペンを持ってカフェに引きこもる」作戦です。

1時間でも良いから週一はこの時間を設けて、ありったけの思いをノートに書き殴る。デトックスですね。これだけでも少しは楽になるのですが、効果的だったのはそれを更に体系化、見える化する作業です。

どうしてもモヤモヤが晴れない時、実はオフィスの空き会議室でこれをやることもありました。(はたから見るとちょっと変態なのであまりおすすめはできませんが(笑)

具体的には、書き出した悩んでいることを分類化したり、深刻度の高い順に並べ替えて、整理する。で、それを、

  • そもそもなんでその悩みは発生したのか(原因)
  • 目に見える弊害、症状は何か。どのくらいヤバイいのか(現状理解)
  • 今からどうすれば解決に向かうのか(アクション)

という風に整理していく(当時はこんなにちゃんと考えてなかったけど、いま振り返るとこんな感じ)。

スパッと解決するわけではもちろんないですが、客観的に自分を見ることができるようになります。「何に悩んでいるかわからない」から「自分はこれに悩んでいて、原因はこれなんだな」まで進化させることで、かなり気持ちに余裕は出てきます。

でも向き合うだけではダメ、進みながら考える(自戒も込め)

向き合う時間を作り、思考の整理をするのは重要です。ただ、これは僕の反省でもあるのですが、「向き合うだけで進んでない」状態では意味がありません。

具体的には、「自分の理想の人生はこれだ」「いまの環境のここがダメなんだ」と、実現できる未来が遠すぎたり、抽象的すぎたりすると、結局今日、目の前のことから変えていくアクションができていないわけです。これでは理想には近づけない。

だから、向き合ったらちゃんと、

・今すぐ変えられることからちょっとずつ着手して、
・今すぐ変えられないものは多少目をつぶってでもがむしゃらにやってみる

という風に、ちゃんと進みながら考えること。僕なりの言い方だと「行動と内省のバランス」を保つことが重要です。

(おまけ)定期的に理想をアップデートする

(僕の場合)

半年に一度アジアに行き意思を確認

ワクワクする環境/コミュニティで、五感を刺激しよう

入社間もなく「めっちゃワクワクできる仕事をしてる!」と胸を張れる人はそんなには多くないはず。

もちろん職場でそれができればベストですが、まずは社外でもいいので純粋にワクワクできる場所を持っておくことは、例え辛い日々が来たとしても、乗り切れる原動力になったります。

僕の場合は「いつかアジアで働きたい」願望があったので、出張や長期休みの旅行を合わせて現地に足を運ぶようにしました。今思えば、現地の空気を吸い、「自分はやっぱりここに戻って来たい」と、勝手にイメージを膨らませました。

これを重ねるうちに、五感が求めるような願望やリアリティが湧き、「いつか」が「なるべくすぐに」に変わり、気づけば「具体的にいつまでに」と変化していました。

住みたい場所でも、働きたい人でも、やりたい領域でも、もっと言えば趣味レベルでもなんでもいいと思います。

五感が実際に動かされる場所に足を運ぶことが、何より自分を動かすエンジンになってくれるはずです。

ギラギラは内側に持っておけばOK

社会人2,3年目になると、

あいつは学生時代にギラギラ野心むき出しだったのに、落ち着いたな

というフレーズが流行り出します(笑)

確かに、理想や本心を失うのは怖いことですが、年齢も重ねるのだから、変わるのは当たり前。

だけど、野心なんて別に無理やり外に出す必要はないと思っています。無理に尖ろうとしないで、周りになんと言われようと自分の中で青い炎に薪をくべて、静かに育てていけばいいのです。

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まとめ

と、つい熱が入り長くなってしまいましたが、ここまでお付き合いいただきありがとうございましたm(_ _)m

最後に、今日お話したことのおさらいをしておきます。

まとめ

【① 自分を律するために “着火剤” を外部に持つ】

  • 志高い起業家、実業家の友人を持つ
  • 社外で活躍する同年代と情報交換する・大いに嫉妬しろ!

【② 自分を認めてくれるコミュニティで自尊心を保つ】

  • 最も仲の良い友人3人を大切に
  • 愚痴だけで満足せず、「まぁ頑張ろうぜ!」と言い合える関係を

【③ 自分を客観的に見るトレーニングをする】

  • 週1で自分と向き合う時間を確保する
  • 考えたら小さくてもアクションを
  • 行動と内省をバランスよく

【(おまけ)定期的に理想をアップデートする】

  • ワクワクする環境やコミュニティで五感を刺激する
  • 妄想は少しずつリアルなプランに落としていく

今すぐできることから着手して、ちょっとずつ良い方向に持っていきましょう!

リョータ: アジラボ編集長。タイ・バンコク在住。20代で4カ国勤務を経験し、現在は海外就職に関する発信&キャリア支援を行う。『海外で働く・生きる』のリアルを発信 ■大学純ドメ体育会→挫折&留年→バックパッカーで海外に目覚める→新卒NTT&インド駐在→海外就職で戦略コンサル→現在