サワディーカップ、アジラボ編集部です。
海外で仕事を探す際に、多くの方は複数の転職エージェントを利用するかと思いますが、その中で「信頼できるエージェントかどうかを自分で見極めていく」ことも重要なことの一つです。
そこでこの記事では、「複数の転職エージェントを使う際に気をつけるべきポイント」について解説していきます。
意外とみんな知らないことであるものの、どれもシンプルなので、すぐに実用可能です。
①複数の転職エージェントから二重で応募しないこと
まずは、一つの求人に対し複数のエージェントから二重で応募しないように気をつけましょう。
二重で応募すると何が良くないのか?というと、
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企業からの印象が悪くなる
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エージェントからの印象も悪くなる
ためです。
複数のエージェントから同じ求人に二重で応募してしまうというのは、その求人に興味があるなら既に応募したことも覚えているはずですし、「管理ができていない」、「うちの会社に興味がないのでは?」などと思われてしまうリスクがあります。
ただ一つだけ例外があるとすると、同一企業で複数のポジションで人を探している場合です。
例えばある大手製造業のポジションAにエージェントA経由で応募をした後、同じ企業の別ポジションであるポジションBをエージェントBから提案された場合、結果的に複数エージェントから同時に同一企業に応募をする、という状況が発生する可能性は0ではないです。
ただ、複数エージェントから同一企業に応募する場合はかなり慎重に進めたほうがいいかと思います。
まず取るべき行動としてはエージェントBには“エージェントAから別ポジションではあるものの既に同一企業に応募している”という旨を伝えて、同時に応募をしていいものなのか、そして応募をしていい場合はその根拠まで聞くことをお勧めします。
そして根拠が曖昧だったり信憑性に欠けそうな場合はエージェントAにも相談をしたほうがいいかもしれません。というのも、エージェントBが重複応募のリスクがあるにも関わらず、応募を募るために応募を促している可能性があるためです。
もちろんエージェントBがエージェントA以上に企業に対する理解が深かったり、関係構築がしっかりとできていたりするから別ポジションを提案できている可能性もあるため、常に疑いの目で取り組む必要はないのですが、せっかくのチャンスを自分で潰してしまうことがないように、これを機会に頭に入れておきましょう!
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応募した企業名に関してはしっかりと自身で管理しておこう
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既に応募した求人を別のエージェントに紹介されたら、応募済みであることを伝えよう
②紹介された求人情報は、他社エージェントに公開しないこと
もし「エージェントAさんからどの様な会社を紹介されましたか?」とエージェントBが聞いてきたら、求人の概要に留め、社名を開示しないように気を付けましょう。
つまり紹介された会社の業界や職種といった、会社を特定できないレベルでの情報を伝えることは問題ありません。
一見すると線引きが難しいようにも見受けられますが、ここでポイントになることはずばり質問をしてきているエージェントBの意図です。
例えば「エージェントAさんからどの様な会社を紹介されましたか?」と聞かれた際に、エージェントBの質問の意図が”求職者の好みや傾向を把握するため”、であれば問題ないですし、企業が特定されない範囲で情報を提供することはエージェントBに自分に対しての理解を深めてもらう活動の一環と捉えることができます。
しかしエージェントBの質問の意図が企業名を聞き出すことであれば注意が必要です。
これは求職者を利用して “エージェントAの持っている求人情報を聞き出そうとしている可能性がある” ためです。
もし聞き出した求人情報をエージェントBが持っていない場合は、エージェントBは高い確率でその企業にアプローチを試みて、エージェントBからも紹介ができる体制を整えようとするでしょう。
これはつまりエージェントBからも候補者が流入することを意味し、結果的に競争相手が増えることによって自分自身の内定率が低下してしまう可能性が十分にあります
しかし、もちろん信頼関係を強く築いているエージェントであればこの限りではありません。
というのも、会社名を開示するメリットが求職者側にも実はあって、それはずばり会社名を伝えることによってセカンドオピニオンを得ることできる、という点です。
つまり、相手が経験値が高く、信頼をしているエージェントで、且つセカンドオピニオンがほしい、という状況において初めて相談をする意味が出てくる、ということになります。
- 「他社からどこを紹介されましたか?」と聞かれても、むやみに個社名は出さないようにしよう
もし複数の転職エージェントから同じ求人を紹介された場合はどうすればいい?
「最初に紹介をされたエージェントから応募をするのが無難」と思いがちですが、実際のところそうしなければいけないルールはありません。どのエージェント経由で応募するかは求職者本人次第です。
では、複数エージェントから同じ求人を紹介された場合は、どんな基準で選べば良いのでしょうか?
「より信頼できるエージェントから応募するのが一番」です。
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充分な経験/知識があるか?
・求人についての理解度の深さ
・紹介の実績、経験値 -
しっかりとケアをしてくれるか?
・スピーディーな対応
・面接に臨む上での充分な情報共有や準備対策
この1と2どちらも満たしているエージェントを選ぶことがベストです。
経験やスキルがあっても十分なケアをしてくれなかったり、親身だけれども経験やスキルがなかったり、どちらか一方ではやはり心もとないですよね。
1. 充分な経験/知識があるか?
紹介された求人についてわからないことがある際は、遠慮なく聞いてみましょう。
ここでどこまで答えてもらえるかで、熟練度をしっかり見極めて行くことができます。
それとこれに加え、「求人数を多く抱えているかどうか?」も一つの指標になります。少ないよりは多い方が提案してもらえる幅も広がり、選択肢を増やすことができるからです。
2. しっかりとケアをしてくれるか?
面接に十分な情報がない状態で臨むことは、やはり求職者としても不安ですよね。
エージェントとしても選考を通過して欲しいわけですから、情報共有や対策をどれだけ親身にやってくれるかもしっかりチェックしましょう。
海外に限らず転職活動を進める上で大切なのはやはり「主体性」です。
人生を大きく変える可能性のある決断をしようとしているわけですから、エージェント任せの受け身の姿勢ではなく、自らしっかりとエージェントを見極めうまく使っていくことこそが、納得のいく仕事を見つける鍵になってくるのではないでしょうか。
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