海外インターン生の進路相談:大企業、ベンチャー、それとも海外就職?
今日、海外でインターンをしている大学2年生から進路相談を受けた。「新卒でまず大企業に就職した方がいいか、ベンチャーか、もしくは海外就職しようか迷っている」とのこと。その相談の一部を公開します。
自分の答えは自分の中に
過去について聞いてみた。
教育熱心な両親の元で生まれ、勉強ができたため、中学から中高一貫の超進学校に進学した。でも、合わなくて途中で辞めた。高校は、進学校ではなく、問題児が集まるような個性的な生徒が集まるところに進学した。大学は海外の通信制大学に進学して、日本でインターンもいくつか経験した。でも、途中で別の大学に転入しようと思っていて、今後も短期の海外インターンをいくつか予定している。
「結構環境を色々変えてきたんだね」
「そうなんです、すごく飽きっぽくて、居心地が悪いとなかなか定着できなくて」
「どんな時に飽きたり、環境を変えたいと思うの?」
「環境やカルチャーに馴染めなかったり、周りが自分のことを理解してくれないと感じる時ですかね。」
「逆に、どんな時は楽しかったの?」
「個性豊かな問題児だらけの高校時代と、自由にやらせてくれたベンチャーのインターンの時は楽しかったです。」
「そっか。なぜ、海外に来たいと思ったの?」
「特にこれって理由はないんですけど、」
「何か自分を受け入れてくれる居心地の良い場所を求めているんじゃないかなって感じたよ」
「そうかもしれないです」
「でもさ、既に自分を受け入れてくれた環境は過去にあったわけだし、何が楽しかったのかも、わかったんじゃない?」
「はい、今話していて気づきました。人に決められたことや、みんなと同じようにやる環境がきっと苦手で、自分の個性を受け入れてくれて、自分で考えて自由にやらせてくれる環境が、私には合ってるんだなって」
正解はない、自分のいきたい道を決めるだけ
「じゃあさ、社会人になって環境を選ぶ時は、どうやって選んだらいいんだろうね」
「間違いなく大企業ではないですね(笑) なんとなくそうかなぁって思ってたんですけど、なんかスッキリしました」
「大企業に行こうか悩んでいたのは、なんだったんだろうね」
「きっと、まずはそうした方がいいんじゃないかっていう、常識みたいなものに囚われていたのかもしれないです。」
「そうやって育ってきたし、そこに苦しんできたんだもんね。きっと両親からのプレッシャーみたいなものもあったりするのかな」
「はい….」
「話を聞いてると、日本か海外かってことよりも、個性を受け入れてくれる環境と、自分が本当はこうしたいって思っていることに、素直になれるかなんじゃないかな」
「本当にそうです。海外じゃなきゃいけないってわけじゃないと思いました」
「正解とかないし、人と違うことを選ぶときは不安や怖さもあるよね。それでも、自分がこうしたい思うこと、いきたい方向を “決める” ってことじゃないかな。決めないと見えないものがあると思うよ。それは、自分の中にあるなじゃないかな」
「はい、スッキリしました!」