「海外で働く上で、英語はどのくらい必要?」

「実務経験はどのくらい積んでから行くべき?」

と、スキル面に関する疑問や不安を持っている人は多くいると思います。

もちろんスキル面を磨くことは大切ですが、実際に海外で活躍している日本人を見ていると、スキル面同様、いやそれ以上にマインドセットを重要視している人が多いように感じています。

この記事では、特にマインドセット面において重要なことの一つである「ローカル社員を味方につけること」について触れていきます。

でもこれ、今実際に海外で働いている人、あるいは過去に働いたことがある人にとっても、

「いやぁ、わかってはいるものの、自分はちゃんとできてると自信を持って言えるかな

という方、実は多いのではないでしょうか?

逆に言えば、これがちゃんと実行できれば大きな差別化ポイントになるとも言えるでしょう。

なぜ「ローカル社員を味方につけること」が重要なのか?

当然海外で仕事をする上で、同僚の大半はローカル社員になることがほとんどです。ローカル社員とのコミュニケーションやサポートなしで仕事が成り立つことはあり得ないと言っても過言ではありません。

また、外国人である日本人の僕らにはできない仕事もたくさんあります。言語はもちろん、商品やサービスを売る上で、その国の消費者の感覚や行動の理解は、在住期間の浅い外国人には至難の技です。

この「外国人には分かり得ない感覚」を補ってくれる彼らの存在が、日本人が海外でバリューを発揮する上ではかなり重要になってきます。

ローカルを味方につけるために意識した3つのこと

僕はこれまでインド、タイ、ベトナムと3カ国で働いた経験がありますが、結果的にはそれぞれの国でたくさんのローカルの仲間ができたし、たくさん助けてもらうことができました。

もちろん、当初からそれができたわけではなく、最初は相手にもされなかったり、時にキツい言葉を浴びせられたりと、様々な苦労をしてきました。

では、そんな困難を乗り越えるために、どんなことを意識したのか?経験談をもとにお話していきます。

文化や国民性を否定しない

「日本と違う前提をまずは理解する、受け入れる」

当たり前のように聞こえますが、これは以外と難しいんですよね。

特に日本から来たばかりだと、日本の基準を相手に強要してしまい、ローカルからひんしゅくを買う、なんてことは多くの人が経験したことでしょう。

日本人同士であれば、あえて言葉にしなくてもある程度ベースの価値観が共有できているので、細かく伝えずともスッと理解されることが多いはず。

例えば、上司から部下に対し「納期を守るために進捗管理をすること」「先回りして対処できるように、早めかつ頻繁に報連相してくれ」こういったことは日本人であれば大抵言われる側も認識しているので、特に問題はありません。

しかしこれが外国人相手となった場合、どうでしょうか?

背景を理解する

例えば、

  • 「なぜ報告が遅れたのか?」と聞くと、そもそも国によっては、悪いことをなるべく表に出さないようにする価値観が根底にあったり。
  • 「なぜ進捗が遅れているのか?」と聞くと、そもそも国によっては、細かくプロセス管理する習慣がなかったり。

これらに限らず、どんなにこちらの言い分が正しいと思っても、それは「日本の常識的に正しい」だけである可能性が高く、相手の立場やバックグラウンドを理解しないまま正論をぶつけても、そもそも全く響かないわけです。

このように、望む結果を海外で出すならば、相手がなぜその行動をとったのか、その理由や背景にもしっかり耳を傾け、どうすれば相手が動いてくれるか?に必要以上に神経を注ぐ必要があるわけですね。

ランチや飲みの誘いは可能な限り顔を出す

僕は基本的に、「食事に誘われることは大きなチャンス」と捉えています。

来たばかりの頃はどんなに業務が忙しくても、できる限りランチや飲み会の誘いは優先するように心がけました。

というのも、仕事を通じて “同僚” としての信頼関係を築くよりも、まずは “個人” として彼らに「この日本人はちゃんとを僕らの国や文化を理解しようとし、溶け込もうとしてくれる人だ」と思ってもらえることが信頼構築の近道だと思ったからです。

中でも、現地の食に興味を持ち、共にすることは仲間意識を持ってもらうには最も手っ取り早い方法の一つです。

例えば外国人が日本に来た時、日本食に興味を持ってくれて、美味しいと言って食べてもらえたら無条件に嬉しいし、グッと距離が近づきますよね。

意識的に「東南アジア日本村」の外に出てみる

当然日本人同士にしか分かり合えないことはある

外国人として暮らすことの不便さや、日本の友人や家族と離れてくらず孤独、これは同じ境遇を抱えている日本人としか共有できないことですよね。

僕もメンタルが落ちたときはやっぱり日本人といる方がラクだし、1人でもいいから本音を言い合える日本人の友達を持つことは、海外生活を乗り切る上ではめちゃくちゃ重要です。

でも、日本人村の中だけにとどまっていたら、それは大きな機会損失

海外に出てくる理由は人それぞれですが、わざわざ出てきてまで日本と同じようなコミュニティばかりにとどまっていては、せっかく出てきたメリットを最大限に享受できないのでは?と思います。

というのも、今はまだ日本の製造業や技術力、経済力のおかげで、日本人は比較的海外でもポジションを保てていますが、アジア諸国がこれからぐんぐんとプレゼンスを高めて行けば、”日本人であるから” という理由だけでは価値を発揮できなくなってくる可能性もあります。

特に、海外で生きて行きたい、さらには海外でキャリアや事業を作って行きたいのであれば、現地事情に精通したり、ローカルなコネクションを持ったりと、ほかの日本人にはない差別性を作って行く必要があります

これまでも述べてきた通り、その国で信頼を築き、仕事でも成果を出して行くには、やはりその国のローカルの力やサポートをどれだけ借りられるか?が、日本人、ひいては外国人にとってはとても重要になってきます。

日本の外にも居場所があること

もちろん、海外にくる理由やきっかけ、生きていく術は人それぞれです。

その国にどれだけ長く住むのかはわからないにせよ、単純に日本の外に信頼できる仲間がいて、帰ってこられる第二、第三の故郷があるというのは大きな財産になるはずです。

「その国の文化や国民性に興味を持ち、理解しようとし、リスペクトする」

その気持ちは必ず伝わり、いつか僕らの強力な盾となってくれるはずです。

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