今回は、【タイ移住マニュアル完全版】と題し、タイ移住に関する情報をまとめました。タイに移住しようか迷っている方や移住方法についての情報を集めている方向けにまとめましたので、ご参考になりましたら幸いです。
この記事のライター
Taishi Suzuki
2015年からバンコク在住。WEBマーケティングの仕事をする傍ら、バンコクの生活情報や旅に関するブログを運営している。
ブログ:Be Ambitious(be-ambitious.info)
旅人をはじめ、多くの人を魅了するタイ王国。
タイに行ったことがある方の中には、この国の魅力に惹かれ、「いつかタイに移住したい!」と考えたことがある方が多いのではないでしょうか。
タイは、日本のメディア・雑誌・SNSなどでたくさん取り上げられていることもあり、移住先として人気が高まっています。特に、タイのバンコクには、日系のレストランやスーパーなどがたくさんあり、外国語が苦手な方でも慣れてしまえば、ある程度不自由なく暮らすことができ、移住先の候補に上がることが多いです。
最近では、若い人がタイに渡航するケースが増えている、という話もよく聞くようになりました。おそらく、「若い時に海外でのキャリアを積みたい!」と考えている方が増えているのではないかと思います。
しかし、現在日本に住んでいる方の中には「海外で仕事してみたい!」「何かチャレンジしてみたい!」と考えているけれども、どうやったら移住できるのか、誰に相談すれば良いのか、なかなか決心がつかない、とモヤモヤ悩んでいる方が多いと思います。
そこで今回は、「タイへ移住したい!」と考えている方を少しでも後押しできるように、タイ移住に関する予備知識・注意点・相談先などをタイ移住経験者の視点からまとめてみました。
移住を考えている方はぜひ目を通していただければと思います。
1. タイ王国の基本情報
タイに初めて行く方は、最初におおまかなタイ王国の情報を把握しておくことをおすすめします。
<タイ王国基本情報>
首都:バンコク
日本との時差:2時間
言語:タイ語
通貨:バーツ(THB)
- 1バーツ3.5円
<参考URL>
https://www.club-t.com/kaigai/guide/thailand/info.html
2.タイ移住のメリット
タイ移住のメリットをいくつかご紹介します。
2-1.微笑みの国
タイは“微笑みの国” と言われており、おおらかでフレンドリーな人が多いです。親日国でもあり、日本に対しては良いイメージを持っている方が多いです。また、タイは仏教国であることなども関係し、日本と文化的に共通している部分もあります。また、観光名所・お出かけスポットなども数多くあります。
2-2.物価が安い
タイの物価は日本の1/3程です。衣食住に関しては、日本と比べるとコスパが良いと言われることが多いです。屋台・食堂などのタイ料理は一食50バーツ(170円)程度で食べることができます。
2-3.インフラが整っている
住居に関しては日本よりも安く住むことができます。タイのコンドミニアムにはジム・プール・セキュリティー付きであることが多いです。また、電車・タクシー(初乗り35THB)・バイクタクシーなど移動手段がたくさんあります。
3.タイに住むならビザが必要
外国人がタイに住んだり、タイで働いたりするにはビザの取得が必要です。仕事をする方であればBビザ(Business Visa)の取得が必要となります。以下、ビザの種類をいくつかご紹介します。
3-1.ビザの種類
■ノンイミグラントBビザ
タイで仕事する場合はBビザというビザを取得します。有効期限が定められており、初回取得時には、3ヶ月の有効期限があり、初回以降後は、基本的に1年の有効期限があり、期限前には、随時更新の手続きが必要です。Bビザは、日本やタイ周辺国のラオスやシンガポールなどでも取得申請できます。
<在東京タイ王国大使館参考ページ>
http://site.thaiembassy.jp/jp/visa/type/9316/
■ノンイミグラントOビザ
夫または妻がタイで仕事する事になった際に、一緒に移住する方が取得するビザです。夫の方が働いていて妻が一緒に来る場合は、夫がBビザを取得し、妻はOビザを取得することになります。
<在東京タイ王国大使館参考ページ>
http://site.thaiembassy.jp/jp/visa/type/9319/
■その他のビザ
タイに住んでいる方は、上記で紹介したBビザやOビザを取得しているケースが多いと思います。しかし、これら以外にも留学用のビザやロングステイビザなどのビザもありますので、移住を検討している方は一度調べてみることをおすすめします。
<在東京タイ王国大使館参考ページ>
http://site.thaiembassy.jp/jp/visa/type/
3-2.働く場合はBビザとワークパーミットの取得が必要
タイで働く場合には、先ほどご紹介したBビザに加えて、ワークパーミットの取得が必要になります。ワークパーミットとは、タイで働く外国人用に発行される就業許可証のことです。
会社で働く際には、Bビザとワークパーミットの両方が必要となりますので、取得の流れなどについては、就業する会社にBビザと併せて確認しましょう。
4.タイでの仕事探し
タイ移住後に仕事をする場合は、仕事先を探す必要があります。タイには日系企業が多数進出しており、日本人の求人もたくさんありますので、様々な求人に目を通すことをおすすめします。
就職活動をする上で、仕事の探し方は大きく2つあります。
・求人募集をかけている会社に直接連絡を取って応募する方法
・人材紹介エージェント経由で仕事探しをする方法
4-1.エージェントに相談しよう
タイで初めて仕事探しをするのであれば、人材紹介エージェントを利用することをおすすめします。人材紹介エージェントに相談をすることで、タイの就職情報を知ることができたり、自身のキャリアに関する考えを深めることができたりします。
エージェントに相談するメリットは以下4つが挙げられます。
・海外就職に必要な情報が手に入る
・自分に合っている求人のアドバイスをもらえる
・書類選考や面接の突破に必要なアドバイスを受けることができる
・入社前の交渉をスムーズに進めることができる
詳細は下記ページにまとめていますので、ぜひ目を通してみてください。
4-2.就職までの流れ
タイの就職活動のステップは、基本的に日本と同じで下記のようなフローで行われます。
①企業に応募/企業側で書類選考
②何かしらの試験・テスト(企業による)
③面接
④採用
日本と同じく、企業側は応募者の語学力や仕事の経験・スキル・適正などのチェックを行います。面接際、応募者が日本におり、面接官がタイにいる場合は、スカイプなどを利用してオンライン面接をすることも多いです。
<書類選考の参考ページ>
<タイ就職面接の参考ページ>
・【タイ就職マニュアル】面接の流れとポイントを解説(合格率を上げるために)
採用された場合は、ビザ・ワークパーミットなどの入社手続きに入ると同時に、日本に住んでいる場合は、タイ移住の準備を開始します。
<その他タイでの就職に関する参考ページ>
・【2021年版】タイ就職/転職の最新事情(日本人現地採用の給料相場も公開)
・【タイ移住と仕事探し】未経験でも就職できる?仕事の種類と探し方を解説
5.タイ渡航前の準備・留意点
タイ移住が決まったら渡航の準備を始めます。現在賃貸に住んでいる方であれば、引き払いの準備などと並行して、以下のようなことに留意して移住準備を進めます。
5-1.海外転出届けと在留届
タイに限らず、移住で1年以上日本を離れる場合は、海外転出届けを提出します。海外転出届けを提出することで住民票が抜かれることになり、住民税の支払いが不要になることや国民年金の支払い義務が免除されることになります。
<参考URL>
https://tenshoku.mynavi.jp/global/z/procedure/
国民年金は任意で加入ができるので、そのまま続けることもできます。
また、海外に3ヶ月以上滞在する日本人は、最寄りの在外公館に在留届の提出義務があります。インターネットで簡単に提出できますので、住所が決まったらすぐに提出しておくことをおすすめします。
<在タイ日本大使館参考ページ>
https://www.th.emb-japan.go.jp/itpr_ja/consular_zairyuto.html
5-2.運転免許
タイ移住前に、改めて運転免許の有効期限を確認しておくようにしましょう。免許の更新の際は、海外に住んでいても日本に一時帰国し、更新手続きをする必要があります。
また、タイで運転予定の方は国際免許の取得なども進めておきましょう。
<在タイ日本大使館参考ページ>
https://www.th.emb-japan.go.jp/jp/consular/license.htm
5-3.保険
タイで働く予定の方であれば、会社で社会保険に加入することになります。タイの社会保険制度は、加入時に特定の病院を指定し、その病院での診断などを受けられるものですが、日本語通訳がいるような大きな病院は指定できず、指定したローカル病院のみで診断を受けるものとなっています。そのため、多くの人は個人で現地の保険に加入したり、会社で団体保険を契約している場合は、そこに加入したりしています。
5-4.タイに持っていくべきもの
タイ、特にバンコクには日本のスーパーや薬局が多数進出しており、ホームセンターや家具・家電・衣類のお店もあるため、現地でいろいろと調達することができます。また、多くの人がコンドミニアムに住むと思いますが、タイのコンドミニアムには家具家電が備え付けられていることが多く、特段こだわりがなければ、住み始めるのに困ることはあまりないと思います。
<移住経験者の参考情報>
・【完全版】タイ移住前のチェックリスト(手続き、必需品など)
6.タイ移住に関する費用
タイ移住の前後でかかる費用についても紹介しておきたいと思います。タイ移住間にかかる費用としては、部屋の引き払いに伴う不用品処分費などの他、飛行機代などもあります。タイ渡航後は、賃貸料や光熱費等もかかってきます。
必要となる費用や想定される生活費などはこちらの記事に詳しくまとめましたので、費用感をつかみたい方の参考になれば幸いです。
・タイ移住にかかる費用をざっくりまとめてみた(初期費用・生活費)
7.タイでの衣食住
7-1.衣服
衣類については、ショッピングモール内や市場などで購入することができます。場所によっては、日本よりもかなり安く購入できることもあります。有名なお店の例として、ユニクロもタイに進出しています。また、スポーツ用品を扱っているブランド店などもたくさんありますので、衣服については日本からたくさん持っていかなくても困ることはありません。
7-2.食事
バンコクにはたくさんのレストランがあります。日系の飲食店もたくさんあり、タイ料理が苦手な方でも食に困ることはありません。また日系のスーパーやコンビニなどもたくさんありますので、食材を購入して自炊することもできます。
タイ料理好きな方で、屋台・食堂を中心にしている方であれば、食費はあまりかからないと思います。
食事関係で気をつけなければならないのが「水」です。タイは日本と違い、水道水などをそのまま飲むことができません。スーパーやコンビニで購入するか、浄水器の設置などが必要になりますので、注意してください。
7-3.住居
住居については、ほとんどの人がコンドミニアムに住むことになります。都心部では賃貸料が高くなりますが、少し郊外の方へ行くと安くレンタルできるところがたくさんあります。
8.まとめ
いかがでしたでしょうか。この記事が、タイ移住を検討している方に少しでもお役に立てれば幸いです。アジラボでは、今後もタイの移住体験記や海外キャリアに関する情報を発信しつつ、移住に伴う就職相談の受付などをしていきます。就職相談をしたい!という方はぜひLINEからご連絡ください。
<移住体験記>
・【コロナ禍のタイ就活体験記】26歳 現地採用Koheiさんの場合